平成20年式ノアにDIYでドラレコを取り付ける【簡単です】

2020年7月19日

煽り運転が話題になったこともあり、最近少しずつドラレコ(ドライブレコーダー)をする人が増えてきましたね。

我が家でもようやく重い腰を上げました。前後2カメラタイプのドラレコを購入してDIY、つまり自分で取り付けてみたのでざっくりと流れを共有したいと思います。

ドラレコの取り付けは業者に頼むか自分でやるか

さてドラレコの取り付けですが、私は全くの素人ですが以下の理由で最初からDIY、つまり自分で取り付けるつもりでした。

  • 年式が古く走行距離も10万kmを超えてる(つまりボロい)
  • 今さら古い車にお金をかけたくない
  • タバコを吸わないのでシガーソケットが空いている(電源を挿すだけで使える)

イエローハットやオートバックスなどの業者に持ち込んでの取り付け工賃を調べてみると、前カメラのみだと5,000円、前後2カメラだと一気に高くなって15,000円くらいでした。

ドライブレコーダー本体より工賃の方が高い・・・

新車を買う時には性能の良いドライブレコーダーを買って取り付けも業者に頼もうと思いますが、今回はDIY一択です(笑)

素人がDIYで取り付けるデメリットはやはり配線が汚くなることでしょうか。業者だと配線が見えないようにうまく隠してくれます。

ドラレコは電源をシガーソケットに挿入するだけで使えるようになります。あとは配線が邪魔にならないよう所々固定すれば、少しくらい配線が見えてても良しとするつもりでした。

ドラレコ付属品

でもドライブレコーダーを開封している時にふと気づきました。

後ろのカメラから前の本体へ接続する配線はかなり長いなぁ。これは隠さないと結構ダサいのでは?

ということで急遽予定を変更して、電源はシガーソケットではなくヒューズボックスから供給し、配線もなるべく見えないように隠してみることにしました。

ドラレコ取り付け前の準備

いきなり取り付け始めるのではなく、素人なりに調べて下準備をしました。

本体以外の必要な部品の購入

ネットやYoutubeでドラレコの取り付け方を調べてみると、ヒューズボックスから電源を取るためにはヒューズボックス電源タイプの電源ソケットが必要と分かったので以下を購入しました。

電源ソケット

ヒューズを抜いて代わりにこの電源ソケットを刺せば、そこから電源が取れるようになるアイテムです。

ヒューズボックスで使われているヒューズには形の異なる3種類があるらしく、車種によって使われているヒューズが違うようです。この電源ソケットは3種類全ての形に対応しているので、これさえ買っておけば多分どの車種でも使えるはずです。

急いで取り付けたかったので近所のイエローハットで1,400円くらいで購入しましたが、あとでAmazonを覗いてみると1,000円以下で売ってました(泣)

電源ソケットを挿すヒューズ位置の確認

ドライブレコーダーの電源は、シガーソケットと同じように車のエンジンON・OFFに連動したヒューズから電源を取る必要があります。間違って常に通電されるヒューズ部分に挿してしまうとバッテリーが上がってしまう危険性があります。

いちおう車のマニュアルにヒューズボックスの説明図が載っているんですが、ネットで調べた知識だけだとどのヒューズと置き換えればいいか100%の自信は無かったのでトヨタのディーラーに行って教えてもらいました。

私のノア(平成20年式で型式はZRR70G)の場合は「CIG」と書かれたヒューズがシガーソケットで、エンジンと連動してON・OFFできることを教えてもらいました。この位置にささっているヒューズと、今回購入した電源ソケットを差し替えればOKです。

次の画像はマニュアルとヒューズボックスの蓋を比較して確認したものです。CIGのヒューズ位置が明確になりました。

ヒューズボックス説明図

ドラレコを仮付けして試し撮影をして位置を決定

本当の取り付けを始める前に、試しに取り付けて実際に撮影をしてみました。これは本当にやっておいて良かったので、DIYで取り付ける人は必ず試し撮影することをおススメします。

たぶん一般的には運転の邪魔にならないように、助手席側でバックミラーに隠れるような位置に取り付けると思います。試しにその位置に取り付け、フロントガラスを水で濡らしてワイパーをかけて撮影してみると、水滴だらけで見にくい動画になっていました。

助手席側取り付け位置
助手席側だとワイパーかけても画面の半分以上に水滴が・・・

私のノアは助手席側のワイパー稼働範囲が思いのほか狭く、あまり上の方は拭けないんです。だからちょうどいい位置にカメラを取り付けても、ワイパーの拭き漏れの部分が映ることになるんです。

だからと言って水滴が映らない位置にカメラを下げると、下の方になり過ぎて上から20%に収まらない感じでした。

この試し撮りをしないで何も考えずに取り付けていたら、後でやり直す羽目になってた可能性が高いです。

あらためて運転席側に付け替えて水滴が映らないことを確認して取り付け位置を決定しました。

運転席側取り付け位置
ワイパーの境界線をわかりやすくするためティッシュを目印にしてみた(笑)

ヒューズ外し用クリップ?の準備

ヒューズボックスのヒューズを取り外す専用のクリップがあるので準備しました。ノアの場合はエンジンルーム内のヒューズボックスに入っていました。

ヒューズクリップ

素人的にはこれで準備完了です。次からは実際の作業の流れをざっくりと書いてます。

ドラレコをDIYで取り付けたときの流れ

初めての作業でそれほど心の余裕も無かったので、こまめに写真を残すことができませんでした。大まかな流れの参考程度に見ていただければ幸いです。

フロントカメラの取り付け

CIGのヒューズと電源ソケットを差し替える

運転席を下からのぞき込むとヒューズボックスがあるので蓋を外します。

ヒューズボックス内部

ヒューズボックスの蓋を外して、目当てのCIGヒューズをクリップを使って取り出します。

取り出したヒューズ

抜いたヒューズの代わりに電源ソケットを挿します。

電源ソケット挿入後
つながった線の先にはソケットがぶら下がっています

ドア枠のゴムを外す

配線を隠しやすくするため、ドアの枠にあるゴムを外します。少し力を入れて引っ張るだけで簡単に外すことができます。

ゴム外し1

配線隠しの作業がやりやすいくらいまで外せばOKです。全部外しきる必要はありません。

ゴム外し2

運転席側のピラーを外す

天井の内装は柔らかいので、端の方から配線を押し込めば簡単にかくせます。しかしピラーは固いのでそのままでは配線を隠すのがむずかしいので外します。

ノアの場合、ピラーはネジでしっかり固定されているので、ネジから外す必要があります。ピラー部分の取っ手の小さい蓋をマイナスドライバーで外すと、ピラーを固定しているネジにアクセスできるので外します。

ピラー固定ネジ
ネジを外せば取っ手も外れてピラーはパカパカ動きます

これでピラーは動かせるようになるので隙間から配線を隠すことも簡単になります。配線を隠すのが目的なので、ピラーは完全に取り外さなくてもOKです。

本体の電源ケーブルの取り回し

本体に接続する電源ケーブルは片方がUSB端子、もう片方がシガーソケットになっています。シガーソケットは大きくてピラー側からヒューズボックス側へ隙間を通すことが難しいので、USB端子をヒューズボックス側からピラー側へ引っ張り上げて隙間を通します。

USB端子持ち上げ前

針金状のものを上から下へ通して、USB端子を結び付けて引っ張り上げました。

USB端子持ち上げ後

配線を隠しつつ本体へ接続

とりえあず本体にUSB端子を接続し、余ったケーブルをピラーの中へ隠します。プロなら隠した配線をピラーに固定するようですが、素人なので隠すだけです(笑)

ピラー内部

天井の内張にも隠します。天井の内張は柔らかいので押し込めば簡単に隠すことができます。

天井の内張

天井の内張からピラーにかけてうまく隠すことができました。赤矢印の位置に配線が通っている感じです。

フロントカメラ配線説明

シガーソケットの接続

ヒューズ側の電源ソケットと本体側のシガーソケットを接続し、裏側に隠してフロントカメラの配線は終了です。念のためエンジンON・OFFでドライブレコーダーの電源もON・OFFになることを確認します。

ソケット接続

バックカメラの取り付け

バックカメラの取り付けはフロントカメラと違って電源周りの作業がなく、フロントカメラに繋ぐだけなので作業はシンプルです。

バックカメラのケーブルを隠して配線する

バックカメラを取り付ける位置から配線をかくすためには、バックドアの付け根にあるゴム管を通せばきれいに隠せます。しかし、ゴム管が曲がった形であることと、中には既にデフォッガー(電熱線)の配線やテールランプの配線が通っていて隙間があまりありません。

バックドアゴム管周り

結局カメラケーブルをゴム管に通すことは諦めて次の画像のように妥協しました。ゴム管に通すことができていれば、カメラからガラス面にすぐ隠すことができたのでほとんど見えなくできたはずなんですが。素人ながらちょっと残念。

バックカメラ配線後

フロントカメラ本体にバックカメラのケーブルを接続

あとはフロントカメラ側に向かってどんどんケーブルを隠していき、フロントカメラ本体に接続して完了です。

作業完了
左の線がバックカメラ、右の線が電源

ドラレコDIY取り付けまとめ

事前にネットやYoutubeでいろいろ調べて作業に臨みましたが、実際の作業時間は2時間くらいで終わりました。

今回私は節約のためにDIYで取り付けましたが、業者に持ち込んでも混んでいたら結構待ち時間がかかることもあるので、時間がない人もDIYでやってみるのもありですね。慣れれば1時間以内にできそうです。