Windowsのコンテキストメニューでxls形式を新規作成する方法
検索需要が無いのは重々承知ですが、少しだけハマってしまったので備忘録として記事にしました。
エクセルのファイル形式は最近だとxlsx形式がデフォルトになっています。
Windowsの右クリック、いわゆるコンテキストメニューでエクセルのファイルを新規作成した場合も、このxlsx形式でファイルが作成されます。
しかし、古いバージョンのエクセルだとxlsx形式を扱うことができないので、わざわざxls形式に保存しなおしたりする手間がかかります。
我が家では複数台のPCを使っていて、Office2000とOffice2007、Office365をそれぞれのPCにインストールした環境になっています。
Office2000のエクセルがxlsx形式を扱えないので、どのPCでも編集できるようにするためになるべくxls形式で保存するようにしています。なので右クリックの新規作成でも最初からxls形式で作れると便利なんですよね。
ということで、右クリックの新規作成でxls形式を作成する方法をまとめました。
私が試した環境はWindows10 & Office365と、Windows10 & Office2007のPCです。
この方法ではレジストリエディター(regedit)を使います。リスクを伴うので自己責任で実施してください。レジストリエディターって何?という人は止めておいた方が良いかもしれません。
必要な作業は2つです。
- レジストリを編集し右クリックの新規作成にxls形式を追加する
- 新規作成されるxls形式の雛形となるファイルを準備する
特に順番はありませんので、どちらから作業しても大丈夫です。それではやってみましょう。
コンテキストメニュー(右クリック)の新規作成にxls形式を追加する
レジストリエディターを起動し、以下の通り「.xls」のキーを表示します。
コンピューター\HKEY_CLASSES_ROOT\.xls
今からこの「.xls」キーの下を編集するので、念のためバックアップを取得しておいてください。
バックアップの方法は、 「.xls」キー を右クリック>エクスポートで適当なファイル名で保存すればOKです。
保存したエクスポートファイルをダブルクリックすれば元に戻すことができます。
新規にキーと文字列値を作成する
以下の順にキーと文字列値を新たに作成していきます。
- .xlsの下に新規でキーを作成し、名前を「Excel.Sheet.8」にする。
- 作成したExcel.Sheet.8の下にさらに新規でキーを作成し、名前を「ShellNew」にする。
- 作成したShellNewの下に新規で文字列値を作成し、名前を「FileName」にする。
- FileNameの値のデータを「excel9.xls」にする。
レジストリエディターでの作業は以上です。最終的に以下の通りになっていればOKです。
これで右クリックの新規作成を見てみると既にメニューが増えています。
「Microsoft Office Excel 97-2003 ワークシート」がxls形式のファイルを作成するメニューです。
この段階でも一応ファイルを作成できますが、いざ開こうとすると「拡張子と形式が異なる」といったエラーがでるのでまだ駄目ですね。
新規作成するxls形式の雛形となるファイルの準備
雛形となるファイルは自分で作成する必要がありますが方法はとても簡単です。
エクセルでxls形式のファイルを作成する
エクセルを起動して新規のBookを保存する際に、ファイルの種類を「(*.xls)」、ファイル名を「excel9.xls」にして保存します。保存場所はどこでも構いません。この後で決まったフォルダに移動します。
ShellNewフォルダに雛形ファイルを保存する
右クリックの新規作成時に参照されるフォルダが決まっています。その特定のフォルダに先ほど作成した雛形ファイルを保存します。特定フォルダは以下の通り。
C:\Windows\ShellNew
インストールしているOfficeのバージョンによってはこのフォルダが存在しない場合があります。
私の場合、Office2007をインストールしているWindows10には存在しましたが、Office365をインストールしているWindows10には存在しませんでした。
存在しない場合は自分で作成すればOKです。
これで必要な作業は全て終わりました。
これで新規作成したxlsファイルを開いてもエラーが出なくなっているはずです。
コンテキストメニューからxls形式を新規作成する方法まとめ
今どきxls形式のファイルを使う環境は多く無いかもしれませんが、カスタマイズすることで少しでも便利にできるならやらなきゃ損ですよね。
今回はエクセルの旧バージョンのファイル形式を新規作成に追加しましたが、同じような方法で旧バージョンのワードファイルも新規作成に追加できるので、やってみたい方は色々検索してみてくださいね。
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