MovieStudioの使い方03|編集ツールの説明
Movie Studioでは動画編集を行うためにいくつかの編集ツールを切り替えながら作業することになります。
編集ツールバーはウィンドウレイアウトの下側にあります。
編集ツールの切り替え方法
編集ツールバーで切り替える場合は▼(ドロップダウンアロー)をクリックし、表示されるリストから選択すれば編集ツールを切り替えることが出来ます。
メニューで切り替える場合は「編集」→「編集ツール」を選択し、サブメニューからツールを選択するとアクティブなツールが変更されます。
編集ツールの機能
ここではMovie Studioにある8種類の編集ツールの機能について説明します。
標準編集ツール
このツールは、選択、プロジェクトのナビゲーション、エンベロープの編集など、編集中に最も多く使用することになる基本となるツールでしょう。
イベントの端を選択したり、移動したり、トリミングしたりします。
イベントをクリックすると、そのイベントが選択されます。Ctrlを押しながらクリックすると、複数のイベントを選択でき、Shiftを押しながらクリックすると、最初のイベントから最後にクリックしたイベントの間のすべてのイベントを選択します。
イベントを選択し、タイムラインに沿ってドラッグして移動することができます。
イベントの長さを変えるには、イベントの端をドラッグします。イベントのエッジは、スナップがオンになっている場合、グリッド線にスナップします。Shiftキーを押しながらドラッグすると、スナップを一時的に無効にできます。
シャッフルツール
タイムライン上のイベントの順番を入れ替えるのに使用します。
シャッフルツールに切り替えていない場合でも、イベントを右クリックしてタイムライン上の新しい位置にドラッグし、ショートカットメニューから「イベントをシャッフル」を選択するとイベントをシャッフルすることができます。
スリップツール
タイムライン上のイベントを動かさずに、イベントのメディア(中身)をスリップさせることができます。
スリップツールに切り替えていない場合にイベントをスリップさせるには、Altを押しながらイベントをドラッグします。
スリップツールの機能は文字でけだと分かりにくかったので動画を用意しました。
オーディオの波形を見ると分かりやすいと思いますが、マウスをドラッグするとイベントのタイムライン上の位置は固定のままで中身が動いていますね。
スライドツール
スリップツールとは逆に、イベントのメディア(中身)はタイムライン上で固定のままイベントを移動させます。スリップツールの逆だと思えばOKです。
スライドツールがアクティブでない場合、イベントをスライドさせるには、Ctrl+Altを押しながらイベントをドラッグしてください。
スライドツールの機能も分かりにくいので動画で見てみましょう。
イベントは移動していますが中身についてはタイムライン上の位置が固定されたままなのが分かりますね。
時間拡張/圧縮ツール
イベントを長くしたり短くしたりしてメディアの再生速度を変えることで、早送りや遅送り(スローモーション)の効果を出すのに使います。
Ctrlを押しながらイベントの端をドラッグすると、イベントの時間を拡張/圧縮することができます。
分割トリムツール
クリックした位置でイベントを分割し、ドラッグした方向にイベントをトリミングします。
分割トリムツールがアクティブでない場合でも、Ctrl+Alt+Shiftを押しながらドラッグすると、イベントを分割することができます。
エンベロープ編集ツール
イベントのエンベロープを操作するためのツールです。
エンベロープツールを選択すると、エンベロープポイントの追加、削除、選択、移動ができますが、イベントの移動や編集はできません。
選択編集ツール
選択ツールはトラック上の複数のイベントを選択するためのもので、対象となるイベントの周囲に選択ボックスを描くことで、トラック全体から複数のイベントを選択することができます。
選択ツールでは、次の3種類の選択ボックスを描くことができます。
1.自由選択ボックス
クリックして個々のイベントを選択します(複数のイベントを選択する場合は、Shift または Ctrl を押しながら複数のイベントを選択)。
ドラッグすると、描画を開始した位置からマウスボタンを離した位置までの矩形領域を描画し、領域内にあるすべてのイベントが選択されます。
自由選択ボックスは、近くにあるイベントのグループを選択するのに適しています。
2.垂直選択ボックス
ある時間範囲内に発生したすべてのイベントを簡単に選択することができます。
垂直選択ボックスは、最初にマウスをクリックした位置から描画した位置までのすべての現在の倍率では表示されていないトラックも選択されます。
3.水平選択ボックス
1つまたは複数の隣接するトラックのすべてのイベントを簡単に選択することができます。
水平選択ボックスは、自動的に選択ボックスに接触しているトラックのすべてのイベントが選択されます。
現在の倍率では表示されていないイベントも選択されます。
ズーム
プロジェクトの拡大率を変更することができます。
拡大したい部分の上にマウスをドラッグします。点線の長方形が描かれ、マウスボタンを押すとその部分が拡大されます。
また、タイムラインの隅にある [ズーム] ボタンをクリックすると、カーソルが一時的に [ズーム] ツールに変わり、タイムライン上で拡大したいエリアを選択して拡大すると、カーソルは直前にアクティブだったツールに戻ります。
ズームする前に、以下のショートカットを使ってタイムラインを最大化することができます。
・F11 を押すと、タイムラインを垂直方向に最大化します (ウィンドウ ドッキング領域は非表示になります)。
・Ctrl+F11 を押すと、タイムラインを垂直および水平方向に最大化します (ウィンドウのドッキングエリアとトラックリストは非表示になります)。)
・Shift+F11 を押すと、タイムラインを水平方向に最大化します (トラックリストは非表示になります)。
マウスの左ボタンでエリアを選択したまま右ボタンをクリックすることでも、3つの拡大モードを切り替えることができます。
フリーズーム
ズームツールのデフォルトの動作です。このモードを使用して、Movie Studio Platinum プロジェクトのセクションに水平方向と垂直方向に同時にズームします。
タイムズーム
縦方向の倍率を変えずに、横方向にズームするモードです。このモードでは、垂直方向の倍率を変えずに水平方向にズームします。
トラックハイトズーム
このモードでは、水平方向の倍率を変えずに垂直方向にズームします。
ズームツールでプロジェクト内の任意の場所をクリックすると、プロジェクト全体がタイムラインに収まるようにズームアウトし、できるだけ多くのトラックが表示されます。
ツールの切り替え方
次のツール
「編集」→「編集ツール」→「次のツール」を選ぶ(またはDボタンを押す)と、リスト内の次のツールに切り替わります。
例えば、「標準編集ツール」を使用しているときに「次のツール」を選ぶと「エンベロープツール」を選択します。
前のツール
「編集」→「編集ツール」→「前のツール] を選択 (または Shift+D キーを押す) すると、リスト内の前のツールに切り替わります。
例えば、「エンベロープ」ツールを使用しているときに「前のツール」を選ぶと「標準編集ツール」が選択されます。
まとめ
動画編集では編集ツールを避けて通ることはできません。ショートカットを使いこなせるようになれば編集作業の効率がUPすること間違いなしです。